Q.試験を目指した理由・契機
私は2児の父親として子育てをしながら廃棄物回収運搬業の会社で働いておりました。35歳を過ぎてから他の分野の経験を積みたいと考えるようになり転職を決意しました。
独立開業を目指せる資格を取ろうと思い、士業資格を調べていて、土地家屋調査士という仕事の存在を知りました。
内業と外業をバランスよく行え、独占業務があり需要も見込めるなど、ある程度調べてみましたが、実際の仕事内容はやってみないとわからないと思い、すぐに資格勉強を始めることにしました。
Q.東京法経学院講座を受講しようと思ったきっかけ
実績の出し方が他の予備校と違い、予備校独自に算出した謎の合格率ではなく合格者数そのものを掲載しており、合格者の受験番号も掲載されていた為、信用できました。 あと、しっかり答練を受けたかったので、回数と質で法経学院が最適だろうと判断しました。
受講料はどの予備校も高額でしたが、1年で受かれば返金される制度もあったので特に迷わずにすぐに法経学院に決めました。
Q.学習するうえで工夫したこと
出題範囲が狭く深い試験で合格点も高く感じたので、練度が必要だと思い、意識的に好き嫌いを作らず、択一式記述式どちらも毎日学習しました。
【択一式について】
問題の解説を読むときは合わせて六法で関係法規を確認するようにしました。六法で何度も条文を読み込んだことで、間違いの肢を読んだ時の違和感に気づきやすくなりました。本番は30〜40分間で解けるように答練と過去問を繰り返し解きました。
【記述式について 】
計算問題は答練の解説と違う解き方(交点計算も複素数で解く)を自分がしていても、答えがあっていればそのままにしていました。本番は緊張した追い込まれた状態で解くため、結局自分のすぐ思いつく解き方で解くのが速くて間違いにくいだろうと考えました。
答練では問題文をしっかり読み取り情報を整理できるように練習していたつもりですが、本番はそんな余裕はなく、「多分こういう話か」と当たりをつけて解いていました。答練の成績は、前半はずっとE判定でしたが当たり前なので気にしませんでした。後半はB判定が続くようになりましたが最後までA判定はでませんでした。過去問と答練は問題の作りが違うことは知っていたので、答練は時間内に解く練習と解説での知識の整理のために使用していました。
土地家屋調査士試験は合格に1000〜1500時間必要と言われているため、1500時間を目標にして結果一年間で1600時間学習しました。800時間くらいから答練で全くわからない問題はなくなってきて、1300時間くらいから時間内に解き終わるようになってきました。
Q.受講講座を受けての感想、良かった点はどんな点ですか?
私は通信講座を受講したので内堀講師の授業を受けました。内堀講師の授業はホワイトボードの板書をノートにとるというスタイルで、これが良かったように感じます。というのは授業をただ聴いてるだけだと頭に入ってこないからです。ノートに板書を移すくらいのスピードで頭の中で復唱しながら手を動かして板書をとっていると、自然と内容が覚えられていて理解もできているのです。
答練の解説も内堀講師が行っていたのですが、問題の解説の後に「では、まとめます」とおっしゃって、その問題に関連する法規や制度などに関連する事柄を一挙にまとめて板書されるのですが、それが知識が整理されて非常に良かったです。
あと講座の最初の方の授業動画は若干映像が粗い感じで板書の一部が読みにくいことがあったのですが、年を明けてからは映像がきれいになっていました。方式もダウンロードのみだったのが、ストリーミング再生も可能になり受講しやすくなりました。
土地家屋調査士試験は試験内容に対して試験時間が短く、本番を想定した答練の経験が欠かせません。受講講座には法経の答練が十分なボリュームで含まれており、全てしっかりと取り組めば着実に力が付きます。
また、講座に含まれていた「複素数で解く土地の記述式問題(全6回)」で記述式の解くスピードが格段に速くなりました。
合格に必要な要素がすべて入った講座です。
Q.学習時間はどのように作っていましたか?
朝5時に起きて記述式を土地と建物を一問ずつ解くことを日課にしていました。昼は仕事の合間で択一式を数問ずつ解いたり、解説動画をきいたりして時間を確保しました。
奥さんに今年だけとお願いして家事のほとんどをやってもらい、自分は仕事と育児以外の時間はほぼ全て学習時間に充てました。家族が旅行に行っても自分だけ自宅に残り勉強しました。
Q.わからない箇所があるときはどうしましたか?
法律初学者のため、講義中に特に民法で用語の意味がわからないことが多々ありましたが、その都度動画を止めて調べるようにしました。
Q.モチベーションはどのように保っていましたか?
やる気が出ない日もとりあえず机に座って問題を解き始めるようにしました。
すると自然と最後まで解いてしまいたくなって、解いた問題は解説を読みたくなります。
もう1年同じ生活はしたくない(環境的にもできない)と思い絶対に今回で受かりたいと思い頑張りました。
Q.次の目標はありますか?
まずは補助者として土地家屋調査士に必要な実務経験を積むことに専念していきたいですが、将来的には独立して自分の事務所を運営することが目標です。
また、自分の開業する地域の環境次第では、行政書士や司法書士などの他の資格をとって業務の幅を広げることも視野にいれておきたいです。
一年間お世話になりました。ありがとうございました。