最後まで諦めずに2時間30分に集中すること。|土地家屋調査士試験|東京法経学院





土地家屋調査士 合格体験記

最後まで諦めずに2時間30分に集中すること。

合格体験記

佐藤 有治 さん


 合格体験記

 東京法経学院の先生方及び事務方の皆様に感謝申し上げます。
 先生方からは試験に臨む姿勢に始まり、土地家屋調査士になった後の心構えなどを教えていただいたことで、益々土地家屋調査士の資格を取得したくなりました。また事務方の皆様にはスランプで、気持ちにゆとりがない時に、やさしく勇気を与えてくれる言葉をかけていただいたことで、どれだけ救われたかと思います。

 私は第二の人生として、土地家屋調査士の資格を取得して、自分の事務所を開業する夢のために試験に臨みました。年齢も60歳を超えてましたので、他の人より記憶力、速解力、集中力、図面作成スピードが劣ると思い、それを克服するために、「記憶するための方法、スピードを上げて択一式問題を読解して回答する方法、書式問題の問題文を早く読み、解答を導き出すための方法や、間違いをなくすための計算方法と時間内に全てを解答するためのスピードアップの方法」をどうするかに試行錯誤しました。
 まず生活リズムを無理なく定常的に勉強できるように計画を立てました。朝の早起きは苦にならないため、3 時に起床して、6 時までの3 時間を勉強時間に当てました。通勤時間と仕事中の移動時間は択一式問題対策(記憶力を付けるために繰り返しの暗記)の時間に当てました。夕方は書式問題を回答するためにできるだけ勉強時間を作るようにしましたが、睡眠不足にならないように20時30分には寝るようにしました。
 休日は朝3 時から17時までは勉強時間に当て、集中力、速解力、計算力アップのための書式実戦のための時間にしました。
  択一式問題や書式問題の中の記述式問題の対策として、暗記ノートを作成して繰り返し反復できるように整理するため、「合格ノート」の赤線を中心に講座で記録したノートや、過去の択一式問題などを活用して、「合格ノート」の目次の項目ごとに自分なりに整理して作成しました。大変時間がかかりましたが、暗記ノートとして活用できるし、頭の中の整理にもなりました。特に目次ごとに整理したので、「総論」の中の勘違いしやすい項目の比較が素早く見返すことができて大変便利でした。
 択一式問題は学院の「過去問問題集」が、項目ごとにまとめられているので、項目ごとに繰り返し「民法」「総論」「土地」「建物」「区分建物」「土地家屋調査士法」ごとに20問を40分以内で解答することができるように、時間制限を決めて、反復練習をしました。また実戦に近い練習として、学院の答練の択一式問題を定期的に40分以内に回答するように訓練しました。
 登記簿の権利部の登記記録の問題を克服するため、学院の「不動産表示登記記録例」を購入して、択一問題で理解不足を補うための参考書として活用しました。六法などで覚えなければならない文章は、時間がかかりますが自筆で書いて覚えました。
 また自分の成果を意識するため、自筆で書いた雑書きノートは残しておき、数冊になると“やったなー”という実感を味わうことで、自信に繋げました。書式問題対策は、実戦あるのみで、平成17年度以降の過去問と答練での問題を、土地と建物と一問づつ毎日解答する様に目標を立てました。これによって計算スピードなどや図面作制時間がスピードアップしました。
 しかし毎日の繰り返しの中で、慣れからくる雑な練習になり、実戦答練の新鮮な問題に対して、点数の伸び悩みに陥りました。そこで、毎日行う書式問題の解答に対して、どのような内容の問題に間違えたのか、自分の付けた点数で19点以下の問題は後日再練習ができるように記録しました。
 このように間違えた個所を記録できる表を作り、自分の弱点がわかるようにして、同じ間違えを繰り返さないようにしました。また練習の少ない登記内容がわかることで、同様な動機内容を「申請書マニュアル」から探し出し練習に深みを与えました。つまり弱点克服のための対策ができるように、記録表を活用することができるようになりました。

 私は文章の読み方が遅く、重要文章とそうでない文章の違いを読み取ることが旨くなくて、書式の問題文を早く、正しく理解する読解力を身に付けるための対策を考えました。問題文を読んでいるときにその都度、自分がわかるチェック記号を余白に書き、「登記の目的」や「添付書類」を書き出しました。それを解答欄に適切にもれなく書けるような訓練をして2 度の読み返しをできるだけなくすようにしました。
 長い文章の問題を重点的に勉強できるように、問題集の中に、“長文”と見出しを付けて、後日再練習ができるようにしておきました。また、雑な書式練習をしていると、時々計算間違えをするようになりました。そこで必ず研鑽根拠となる文章には丸印や下線で強調して計算間違えや、計算根拠の見落としがないようにしました。
 また自分の算出した計算結果を短時間でチェックするやり方を決めて、最低限の確認をする時間を増やして、それでも書式1 問について、50分以内で完了するような練習を繰り返しました。私は4 年間を費やして合格になりましたが、その間にモチベーションの低下などが生じて、合格意欲が完全に低下した期間もありました。その対策として、答練を通信から通学に代えて、頑張っている方々と共に競争していることを意識できるようにして、モチベーションの回復をしました。
 答練で試験中に、他の人とのスピード差を感じながらも慌てないで解答をする訓練にもなりました。特に本番は机が非常に狭いので、道具の置き方なども考慮しながら練習することを心掛けました。

 日ごろ学院の先生が言われていた一点でも多くの点数が取れるように最後まで諦めずに2 時間30分に集中することに心掛けたおかげで、何とか合格ラインに入れたことを実感しました。そのため私の場合は、長期間の勉強期間とはなりましたが、基礎的な登記手続きの訓練は他の受験生よりは身に付いたと思い、合格できたことで、今後の自分の生活費を稼ぐため及び社会に対する貢献をすることで生き甲斐を感じながら日々を送れるため、土地家屋調査士の資格を登録して実務を経験していきたいと考えています。