土地家屋調査士の試験に合格したあと、土地家屋調査士として働くためには「登録」を行う必要があります。
この記事では、土地家屋調査士として働くための登録などの必要手続きとその費用について、ご紹介します。
この機会に、試験合格後の大まかな流れについても、確認しておきましょう。
土地家屋調査士の登録・入会費は?
土地家屋調査士として働くための登録費用は、登録する地域の調査士会によって異なりますが、およそ12万~17万円程度かかります。また、そのほかに調査士会への入会金が5万円程度、会費が1~2万円程度かかりますので、登録・入会費の総額では19万円~24万円程度かかることになります。
これらは、事務所に勤務している場合は事務所負担となることも多いですが、そうでない場合は登録申請書の提出前に、費用の詳細を確認されることをおすすめします。
日本土地家屋調査士会会則に規定されている土地家屋調査士会への登録手数料は25,000円と記載されていますが、登録を行うためには登録手数料以外にも様々な費用がかかります。
・登録免許税(収入印紙) 30,000円
・表札札(地域による) 8,000円~16,000円
・会館建設負担金・維持管理資金(地域による) 50,000円~100,000円
・その他(写真代、名札プレート代、住民票や戸籍謄本などの必要書類取得費)
土地家屋調査士の登録手続き
土地家屋調査士として働くために必要な登録については、土地家屋調査士法(第3章第8条)に以下のように記載されています。
「調査士となる資格を有する者が調査士となるには、日本土地家屋調査士会連合会(以下「調査士会連合会」という。)に備える土地家屋調査士名簿に、氏名、生年月日、事務所の所在地、所属する土地家屋調査士会その他法務省令で定める事項の登録を受けなければならない。」
合格発表後の例年の流れを見ていきましょう。
土地家屋調査士試験の最終合格発表は例年2月に行われ、その10日後前後に「合格証交付式」が開催されその場で合格証が交付されます。
その後に必要な登録・入会手続きは、各地域の土地家屋調査士会にて3月に行います。
登録に必要な書類を揃え不備のないよう記入を済またら、土地家屋調査士会へ提出する日程を決め、土地家屋調査士会へ事前連絡のうえアポイントをとりましょう。アポイントの日付になったら必要書類と費用を持参して提出します。申請手続きが終われば、一般的に10日後程度で調査士会から登録完了の連絡が来ます。
なお、例年6月には日本土地家屋調連合会主催の新人研修も開催されます。
新人研修では土地家屋調査士の交流の場ともなり、得られるものも多いでしょう。
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