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土地家屋調査士試験に必要な持ちものや当日の注意点を解説


土地家屋調査士試験に必要な持ちものや当日の注意点を解説

土地家屋調査士試験を受験するにあたっては、さまざまな持ちものが必要です。持ちものの中には試験を受ける際の必需品があり、忘れると試験に支障が出てしまいます。また、忘れものがものあると、動揺から落ち着いて試験を受けられないかもしれません。当日になって慌てないよう、事前にしっかりと持ちものの準備を行いましょう。今回は、土地家屋調査士試験に必要な持ちものや当日の注意点を解説します。

この記事を読んだ後に得られるベネフィット

  • 土地家屋調査士試験に必要なものが何かが分かる
  • 土地家屋調査士試験の流れが分かる
  • 土地家屋調査士試験を受ける際の注意点が分かる

土地家屋調査士試験の持ちもの【受験票・テキスト類】

まず、土地家屋調査士試験を受けるに当たって忘れてはならないものは、筆記試験の受験票です。受験申請書類を提出した後、受験票が送られてきます。万が一所定の日までに届かない場合は、受験地の法務局または地方法務局の総務課へ問い合わせましょう。

また試験前の最後の見直しに、テキストを持って行こうと考える人もいるでしょう。しかし試験前はテキストを丸ごと1冊見返す時間はありません。テキストを持参すると荷ものも増えてしまいます。そのため、苦手箇所をメモやスマートフォンにまとめて持参する方が、効率良く確認でき、荷ものも減らせるのでおすすめです。

土地家屋調査士試験の持ちもの【用具類】

土地家屋調査士試験で使用する用具類にはどのようなものがあるのかを解説します。

関数電卓

関数電卓とは、角度や三角関数の計算に使用する電卓です。土地家屋調査士試験においては、午前の部・午後の部ともに、一定の条件を満たした関数電卓のみ使用が認められています。使用できない関数電卓を使用した場合は、受験の中止が命じられることがあるため、注意が必要ですなお、電卓は予備機を含めて2台まで携行できます。試験会場に着いたら設定を確認し、カバーやケースは外しておきましょう。

試験に携行できる関数電卓の機種一覧は、以下のサイトで確認できます。事前に確認しておきましょう。

※参考:法務省.「令和6年度土地家屋調査士試験の筆記試験における電卓の使用について」.令和6年,https://www.moj.go.jp/content/001419891.pdf ,(参照 2024-09-06).

三角定規

三角定規は、作図の問題で図面に線を引くときに使用します。一般的な三角定規は目盛りが読みにくいだけでなく、縮尺が合わないため、土地家屋調査士試験で使うのは適切ではありません。土地家屋調査士試験には、専用の三角定規を使いましょう。

東京法経学院では、土地家屋調査士受験生や合格者の生の声を参考に、本試験で素早く作図できる工夫が凝らされた「すいすい君、すらすらチャン」という縮尺定規を販売しています。

土地家屋調査士 縮尺定規「すいすい君、すらすらチャン」|書式用教材
https://www.thg.co.jp/publishing/syosiki/7303110.htm

全円分度器

全円分度器は、360度の全円が計測できる分度器です。使用頻度はそれほど多くありませんが、作図問題で使用する可能性があります。念のため持参しておきましょう。

コンパス

コンパスは一般的に市販されているものを用意すれば十分です。使用頻度はそれほど高くはありませんが、コンパスがあると解きやすい問題が過去に出題されたため、持参しておきましょう。シャープペンシル式のものが使いやすいです。

三角スケール

三角スケールは、断面が三角形になった特殊な定規です。木製のものと金属製のものがあります。三角スケールは土地家屋調査士用と建築士用の2種類があるため、250分の1、500分の1の目盛りが付いた土地家屋調査士用を選びましょう。

ボールペン

記述式の解答は、全てボールペンで行う必要があります。定規を動かしたときなどにインクがにじむ可能性があるため、速乾性に優れたタイプのボールペンを選びましょう。ペンの太さは指定されていませんが、なるべく細いものが望ましいです。

試験用に新しく購入する必要はありませんが、インク残量が十分に残っているボールペンを持参すると安心です。土地家屋調査士はボールペンを使用する機会が多いため、替え芯タイプのものを使うとコスパが良くなります。

シャープペンシル・消しゴム

シャープペンシル、消しゴムは2セットずつ、シャープペンシルの替え芯も忘れずに準備しましょう。土地家屋調査士試験は、記述式とマークシート式の解答法があります。そのため、シャープペンシルは芯の細いものと太いものの2種類を用意しましょう。マークシート式は0.5mmより太いものの方がスムーズに塗りつぶせます。シャープペンシルの代わりに鉛筆を使っても良いでしょう。記述式には0.3mmの芯がおすすめです。

蛍光ペン

土地家屋調査士試験では、蛍光ペンや色鉛筆の使用が認められています。そのため、試験中に問題文に色を付けて分かりやすくする、図面に色を付けて見やすくするなどの工夫が可能です。

ただし、解答用紙に誤って色が付いてしまったり、間違えてマーキングしてしまったりすることで、かえって分かりにくくなる可能性もあります。そのため、消せるタイプの蛍光ペンや色鉛筆を選ぶと良いでしょう。

土地家屋調査士試験の持ちもの【その他】

土地家屋調査士試験の持ちもの【その他】

土地家屋調査士試験を安心してスムーズに受験するために持参したい、その他の持ちものを紹介します。

腕時計

土地家屋調査士試験を受けるにあたって、忘れてはならないものの一つが腕時計です。会場には時計が設置されていない場合があるため、腕時計を持っていないと時間配分ができません。スマートフォンなどで時間を確認することはできないため、腕時計の持参は必須です。ただし、音が鳴らないタイプ、または音が鳴らないように設定した上で持参しましょう。

食べもの・飲みもの

土地家屋調査士試験は、午前の部の試験が免除となり午後からの試験のみを受ける人がほとんどです。そのため、昼食を済ませてから会場に向かうことになるので、お弁当を用意する必要はありません。しかし小腹を満たすためのお菓子などは用意しておくと良いでしょう。チョコレートやガムなど、食べることでリラックスできるものや、ペットボトルのお茶などの水分も必要です。ただし飲み過ぎるとトイレが近くなるため、飲む量はほどほどにしておきましょう。

ハンカチ・ポケットティッシュ

試験会場が暑かったり寒かったりするなどして、汗をかいたり鼻水が出てしまったりすることがあるかもしれません。そのため、普段はあまり使うことがない人もハンカチやポケットティッシュを持参しておくと安心できるでしょう。なお、試験中でもポケットティッシュの使用は可能です。

土地家屋調査士試験の時間割

土地家屋調査士試験は、筆記試験と口述試験に分かれています。口述試験は筆記試験の合格者が対象です。

令和6年度の筆記試験は10月20日(日)に実施されました。

午前の部 午後の部
着席時刻 午前9時 午後0時30分
指定時刻 午前9時15分 午後0時45分
試験時間 午前9時30分~午前11時30分 午後1時~午後3時30分

午前も午後も試験に関する注意や指示があるため、着席時刻までに所定の席に着いている必要があります。また、指定時刻までに来ていない場合は、試験を受けることができません。
上記の筆記試験に合格した人は、令和7年1月23日(木)に実施される口述試験を受験します。

※参考:法務省.「令和6年度土地家屋調査士試験受験案内書」.令和6年.https://www.moj.go.jp/content/001419905.pdf ,(参照 2024-07-01).

土地家屋調査士試験当日の流れ

試験当日に戸惑わないよう、流れを確認しておきましょう。一般的には以下のような流れで進みますが、会場やそのときの状況によって異なる可能性があります。

1. 教室を探す
試験会場に到着したら、自分が受験する教室を探しましょう。会場の入り口などに案内があるため、自分の受験番号が書かれた教室に向かいます。
2. 席を探す
教室の入り口や黒板の案内に従って、指定された番号の席に着きましょう。
3. 試験準備
受験票や関数電卓など、試験前に確認が行われます。関数電卓については、試験への持ち込みが許可されている機種を持参しているか、型番のチェックが行われます。
4. 問題・解答用紙配布
試験に関する注意などの説明を受けた後、問題用紙と解答用紙が配布されます。
5. 試験開始です。

土地家屋調査士試験当日の注意点

土地家屋調査士試験当日の注意点

土地家屋調査士試験当日の注意点を解説します。

早めに到着する

試験開始の30分前には着席し、試験の説明や注意点を受けることになります。そのため、少なくとも試験開始の1時間前には会場に到着するよう、時間に余裕をもって出かけましょう。ギリギリの時間に到着する予定で行動していると、公共交通機関に遅れが生じた場合は遅刻してしまうかもしれません。また試験会場周辺の地理に明るくない場合は、会場を探しながら向かうことになるため、思いのほか、時間がかかってしまうこともあるでしょう。バスやタクシーを利用する場合も、渋滞などによって予定時間より到着が遅れる可能性があります。

トイレは前もって済ませておく

土地家屋調査士試験は男性の受験者が多いため、女性用トイレよりも男性用トイレが混雑します。特に混雑するタイミングは試験開始直前と終了後です。そのため、試験開始前に時間に余裕をもってトイレを済ませましょう。試験中にどうしてもトイレに行きたくなった場合は、試験官に立ち合いをしてもらって行くことが可能です。ただし、トイレの往復で試験時間が足りなくなる可能性があるため、試験前にトイレを済ませるのがおすすめです。

耳栓は使用できない

受験案内にも書かれているように、試験室内では耳栓を使うことはできません。静かな環境の方が集中できるからと、普段から耳栓をして勉強をしている人もいるでしょう。しかし、試験会場では座った席の位置の関係で、物音が気になることもあるかもしれません。周りの物音に関係なく集中できるよう、普段から訓練しておくと良いでしょう。

会場では勉強し過ぎない

午後から試験を受ける場合は、午前中に家で勉強してから出かける人もいるでしょう。また、会場に向かう道中もテキストを読んで、最後の確認をしたいと考えているかもしれません。しかし朝から勉強をし過ぎると、疲れた頭で試験に臨むことになります。最良のパフォーマンスを発揮しにくく、得策とは言えません。

慣れない移動による疲れや緊張感もあるため、会場に着いたらリラックスする時間を確保したいものです。会場では持ちものを確認したり、着席時間前に早めにトイレに行ったりするなど、落ち着いて試験を受けられるように準備に時間を使いましょう。

まとめ

土地家屋調査士試験の持ちものは、試験に必須の用具類が多く、忘れると試験に影響が出てしまいます。用具の選び方によって解答のしやすさも変わってくるため、使いやすい用具類を選ぶことがポイントです。受験票をはじめ持ちものはしっかりと準備し、当日は落ち着いて試験に臨めるよう余裕を持った行動を心掛けましょう。

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株式会社東京法経学院は10年以上にわたり、土地家屋調査士・測量士補・司法書士・行政書士など、法律系国家資格取得の受験指導を行ってきました。
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