「土地家屋調査士」は土地や家屋の調査・測量や、不動産の表示登記の代理申請手続きなどをおこなう職業です。高度な専門知識が求められますが、業務の公共性が高く、多くのやりがいや魅力を感じられる職業でもあります。
本記事では、土地家屋調査士の「やりがい」や「魅力」をご紹介します。
目次
土地家屋調査士の「やりがい」とは?
土地家屋調査の業務は専門性が高く、高度な知識が求められる場面も。しかしその分、以下のようにさまざまなやりがいが感じられます。
後世に自分の名が残る
不動産の「表題登記」は土地家屋調査士のみが作成できるもので、「不動産が自分のものだ」と主張するために必要になるものです。表題登記は、建物が取り壊されたあとに「滅失登記」が提出されるまで残ります。また、建物の図面等にも作成した土地家屋調査士の名前が残っているため「自分の仕事を後世まで残せる」というやりがいを感じられます。
災害後の復興の助けになる
地震、洪水、津波などの自然災害が起きると、土地の境界が崩れてしまいます。そのようなときに境界を復活させ、土地整備の手助けをするのが土地家屋調査士です。復興の足掛かりとしての役割を果たせるのは、大きなやりがいとなるでしょう。
土地のトラブルで困った人の手助けができる
土地は資産価値が高いことから、境界を巡って隣人同士でトラブルになるケースが多数あります。
そのような場合に土地の境界を特定し、トラブルを解決するのも土地家屋調査士の役目です。トラブル解決に至ったあかつきには、当事者・隣人の双方に感謝されるため、大きなやりがいを感じられるでしょう。
土地家屋調査士の仕事の魅力とは?
土地家屋調査士は、働き方の面でも多くの魅力が感じられる職業です。具体的にはどのような点が魅力なのか、順に見ていきましょう。
地元に密着した働き方ができる
土地家屋調査士の勤務地は法務局の管轄エリアとなるため、出張、移動などが少ないのが特徴です。地元や思い入れの深い場所など、特定の地域に根差した働き方がしたい人にはぴったりの職業だといえます。
育児や介護とも両立しやすい
土地家屋調査士は地域密着型の働き方ができる職業ということもあり、勤務時間が安定しているのが大きな魅力です。生活の中で子育てや介護などをしている人でも、両立がしやすいでしょう。
収入が景気に左右されにくく安定している
土地家屋調査士は、主に「土地の状況に変更が発生した場合」に業務が発生します。これは官有地や民間地に関わらず、コンスタントに生じるものです。
また、土地家屋調査士は需要の多い職業であるにもかかわらず、資格取得者がそこまで多くないといわれています。そのため収入が景気に左右されにくく、安定しやすいのです。
やりがいも魅力もたくさん! 土地家屋調査士を目指そう
人が暮らしていくうえで、土地は欠かせないものです。不動産に関わる調査や手続きには土地家屋調査士にしかできないものもあり、やりがいも多い職業だといえます。
また、土地家屋調査士は収入も安定しており、年齢・性別を問わず働きやすいのも魅力です。「公共性の高い職業に就きたい」「仕事を通じて人の役に立ちたい」という方や、安定した職業に就きたいという方には、特におすすめの仕事だといえるでしょう。
コラムの運営会社
株式会社東京法経学院は10年以上にわたり、土地家屋調査士・測量士補・司法書士・行政書士など、法律系国家資格取得の受験指導を行ってきました。
通学・通信講座の提供だけではなく、受験対策用書籍の企画や販売、企業・団体の社員研修もサービス提供しています。