土地家屋調査士の事務所では、「補助者」を募集していることがあります。土地家屋調査の補助者とはどのようなものなのでしょうか?
この記事では、土地家屋調査士の補助者として働くメリットや仕事内容などについてご紹介していきたいと思います。
土地家屋調査の補助者とは?
土地家屋調査士の補助者とは、文字通り土地家屋調査士を補助する人です。
「土地家屋調査士法施行規則第23条」にて、「調査士は、その業務の補助をさせるため補助者を置くことができる。」と規定されており、資格のない人を補助者として雇うのが通例となっています。
土地家屋調査士の補助者は、補助者としての実務をこなしながら、土地家屋調査士の資格取得を目指しているというのが一般的です。
しかしながら、土地家屋調査士の資格を有しないまま、補助者として実務経験を長年積んでいくなかで、年下の資格者よりも立場が上となり、土地家屋調査士の事務所のなかで中心的な存在となっている人も、なかにはいるようです。
土地家屋調査の仕事内容
土地家屋調査士の補助者の仕事内容は、あくまでも土地家屋調査士本職の仕事の補助的業務となります。
土地家屋調査士の実務は、無資格の状態でも補助者として十分に経験を積んでいくことができるので、実務経験の長い土地家屋調査士の補助者は、実務経験のない資格者よりも、転職では有利に働くこともあります。
特に、確定測量や現況測量の実務経験の長い土地家屋調査士補助者は、土地家屋調査士事務所や法人から大いに歓迎されます。
土地家屋調査補助者として働くメリット
土地家屋調査士の補助者の仕事は経験がなくても始められるので、土地家屋調査士の資格がなくても、まずは土地家屋調査士補助者として働くのがよいでしょう。
現場での実務経験を重ねていくなかで、知識を吸収しそれが土地家屋調査士の資格取得にも役立つでしょう。
また、補助者として働きながら、土地家屋調査士の仕事が向いているかどうかについても、確認できる点でもおすすめです。
土地家屋調査士の補助者として働くメリットや仕事内容などについてご紹介しました。
土地家屋調査士の補助者は、土地家屋調査士の資格を有していなくても、補助の立場で実務経験を積むことができます。
一方で、「土地家屋調査士倫理規定17条」では、土地家屋調査士補助者へ業務を包括的に行わせてはならないと定められています。土地家屋調査士が、常に補助者の業務について指導監督を行う必要があり、補助者まかせの状態を禁止しています。
そのため、補助者の立場で満足するのではなく、あくまでも土地家屋調査士の資格に合格するまでと考えるのがよいかもしれません。
コラムの運営会社
株式会社東京法経学院は10年以上にわたり、土地家屋調査士・測量士補・司法書士・行政書士など、法律系国家資格取得の受験指導を行ってきました。
通学・通信講座の提供だけではなく、受験対策用書籍の企画や販売、企業・団体の社員研修もサービス提供しています。