資格

測量士と測量士補の違い、待遇は?難易度は?

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建築現場や土木現場の測量に関する資格となる、測量士と測量士補。一見似たような資格に見えますが、いくつか細かな違いがあります。

ここでは、測量士と測量士補の仕事内容、待遇や試験の難易度などにおける違いについて紹介していきます。

 

測量士と測量士補の仕事内容の違い

測量士も測量士補どちらも、建築現場や土木現場での測量に関する資格ですが、仕事内容にやや違いがあります。

法律上では測量士と測量士補の仕事内容は以下のように区分されています。

測量士:測量作業の主任者として測量計画作成を担当
測量士補:測量士の作成した計画に基づき測量を担当

このように、測量士が指示を出す役となり、測量士補が実際の測量を行うイメージとなります。ただし、実際の現場ではこれは絶対的なルールではなく、場合によっては役割が変わることはあります。

 

測量士と測量士補の待遇の違い

測量士補よりも測量士の方が位置づけ的には上位の資格となります。このため、測量士の方が給料水準もやや高くなり、就職面接などでも評価は高まります。

しかし現場においては、この2つの資格にそれほど大きな待遇の差はありません。中には待遇が全く変わらない会社もあります。

 

測量士と測量士補の難易度の違い

測量士と測量士補の試験概要と難易度は以下のような違いがあります。

・測量士補の試験概要と難易度
測量士補は選択式の筆記試験となります。概ね65%以上の正答率で合格。合格率は約2割。難易度はふつうレベルとなり、日商簿記3級や介護福祉士と同程度の難易度となります。

【参考】測量士補試験ガイダンス

・測量士の試験概要と難易度
測量士は午前が選択式の筆記試験、午後が記述式の筆記試験を行います。午前と午後合わせて65%以上の正答率で合格(かつ午前は50%以上の正答率が必要)合格率は約1割と言われています。難易度はやや難しいレベルとなり、日商簿記2級や社会福祉士と同程度の難易度です。

なお、測量士補は専門学校、短大、大学での専門課程を修了すると試験無しで資格を取得することが可能です。測量士は専門課程の修了に加え一定の実務経験があると試験無しで資格を取得することができます。

 

始めから測量士の資格を狙う

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若干ではありますが測量士の方がメリットの多い資格となりますので、測量系の仕事を目指している方は最初から測量士を狙うのが良いかもしれません。測量士の試験は測量士補を取得していなくとも受験できます。

また、測量士と測量士補には、いずれかを取得することで、土地家屋調査士試験筆記試験の午前の部の試験が免除となるというメリットもありますので、測量士の資格からさらに一歩、自分のキャリアを磨きたいという方にはオススメです。

コラムの運営会社

東京法経学院

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