私は保険代理店に勤務している関係でFPの資格を2000年(37歳)にとりました。
その後2002年にはCFPを取得したのですが、我々の業界で不得意なのが年金、不動産、相続関係です。そこでFP関連3大難関国家試験である社労士、宅建士、行政書士の資格を得ようと40代から挑戦を始めました。
まずは42歳の時に社労士試験に挑戦し始めました。私は 1 、 2 年で合格して保険代理店と同時に社労士を開業しよう思っていましたが、通信教育を 3 つわたり歩いて 5 年後の46歳の時にやっと受かりました。国家試験の難しさを感じましたが、合格直後合格者全員対象だと思いますが、日本年金機構から就職の正式なお誘いがあったのは結構記憶にあります。社労士の業界は面白い業界で非開業でも社労士会に登録できるので、三重県社会保険労務士会に登録して今年で10年間いろんな研修を開業社労士と共に受けています。
その後に、最も不得意分野で不動産のことを理解したいと思い、宅建士の資格を50歳からとり始めました。なじみのない分野なので特に民法の全体論と、借家法の専門的な部分で限界を感じ 2 年間は通信でやって、最後の 1 年は近くの専門学校で通学して 3 年(52歳)で合格をすることができました。登録自体は 3 万数千円でできるので、早速登録しました。業界団体への登録費用というのがないので 5 年ごとに登録費用を払えばいつでも開業できる状態です。
その年、FP周辺の資格として、最後の難関行政書士試験を受験しました。平成27年(52歳)で自分にとって最後の国家試験に挑戦し始めました。まずは宅建士試験を10月の中旬におえて、直後の11月の第 2 日曜日に何も勉強しなくてどんなものかと近くの高校で開催の行政書士試験に臨みました。
感想としては少し寒くなる時期ではあるので、スリッパを忘れないことと、受験会場によっては暖房がないので、温かい恰好をしていくこと、社労士試験と違って水分をとれないのでマスクがあると、防寒と加湿を同時に対策が取れるなと思いました。大学の受験でもそうだったのですが、あらかじめ会場の雰囲気を下見しておくと受験での環境を知ることになるので第 1 回目はお試しでもいいかなと思いました。
何も勉強しなくても第 1 回目で80点の点数が取れました。
2 年目から通信教育で準備をしました。高校時代から勉強時間は変わらず、朝 1 時間の勉強を土日祝日かかわらず続けるというスタイルです。旅行や出張の時もDVDやアイパッドで勉強を欠かしませんでした。宅建士を先に受けていると民法の部分が重なっているので少し楽だと先輩から言われましたが、合格率20%台の国家試験と合格率10%台の国家試験ではやはり難しさが違い苦労をしました。 2 年目の結果は110点でした。はじめて知ったのですが、記述式には足きりがあり、一般知識が40%未満だった場合と記述式を除いた得点が120点未満だった場合の 2 つです。採点もしてもらえないという厳しい試験だなと痛感しました。
3 年目も同じ通信教育で準備をしました。朝 1 時間の勉強に加えて、お昼休みの時間約30分をアイパッドで学習をするという方法で勉強量を増やしました。また、記述式対策で暗記を試みるのですが50代になると、昨年しっかりと勉強した内容が翌年に同じ場所を勉強してもとても新鮮に感じる(つまり忘れている)ことが多く結構情けなく思うことが度々です。結果は130点で合格の180点には程遠く感じました。
4 年目は、今までの通信教育から東京法経学院に変更をしました。東京法経学院で初めて行政法の部分の得点にこだわらないと最終的に合格できないことを認識し、行政法に力を入れて勉強を開始しました。同時に皆さんがあまり力を入れない商法にも力を入れました。DVDに 2 回目を通し、問題集は 2 回を目途に挑戦しました、テキストに加え、寺本先生の付属のレジュメはたいへん適切でした。試験当日これで合格したと感じましたが結果は170点。力の入れた商法は 5 問中 4 問取れ自分なりに満足しました。(法令 5 肢選択104点・多肢選択14点・記述式12点小計130点。一般常識40点、合計170点)
5 年目、家内にももうそろそろやめたらと言われましたが、あと10点で合格と思い最後の年と決め受験に臨みました。東京法経学院は、提出物に関して厳しい通信教育で期限に遅れると採点や順位表などに載せてもらえない制度を取っているので(記述式)、今年はすべての期限を守り、点が悪くてもめげずに頑張りました。
5 年目というのは精神的にきつく感じていて、大学で言えば既に 1 年留年していることになり、今年こそと思ってすべてをやり切りました。その中で気が付いたのが、記述式で自分でも全然わからない設問でもなんとか文章にして書いて提出すると東京法経学院の試験や模試で部分点がもらえるということでした。
やはりこの記述式で点を取らないと合格できないことが分かり 8 月頃には、記述式の問題を、朝の勉強時間以外で夜に解き、全問 3 回は自分で解答例をなぞりました。
令和元年の記述式の問題は、例年のごとく予想していたものと違っていましたが、全問何とか答えを記しました。( 3 問中 2 問は問題の意味が正直分かりませんでしたが必死に書きました)試験後の自己採点では、記述式の点が取れないと今年も不合格と感じていました。1 月の上旬になって合格補償制度があったので再度東京法経学院のフルコースを申し込みました。 1 月の末に 1 枚の葉書が来て昔からはがき 1 枚の通知は不合格だと思って諦めながら開けてみると188点(法令 5 肢選択100点・多肢選択18点・記述式26点小計144点。一般常識44点、合計188点)で思いがけず56歳での合格となり妻に報告しました。妻もやっと合格できたわね、と喜んでくれて、私もやっと肩の荷が下りました。AFPからはじめて20年の受験地獄から解放されました。(世間からは試験マニアと呼ばれています)
今思い起こすと、特に直前期の試験予想の東京法経学院のテキストは大変良くできていて寺本先生の指摘する部分が昨年度も今年度も試験予測通りの問題が出ていて解きやすかったことを感じます。寺本先生並びに東京法経学院に感謝をいたします。最後になりますが、ぜひ、後に続く後輩の為にも、名古屋にも通学コースを作ってくださいね!