Q.試験を目指した理由・契機
私の仕事が建設業の施工管理士で、現場代理人や主任技術者として担当する工事現場の測量を行うため、測量に関わることが少なからずあり専門的な内容に興味がありました。
建設業では工事発注前の設計段階から官公庁等が測量会社に測量を委託してCAD図面等を作成しし、その測量会社の図面データを基に、直近の現場に足を踏み入れ再度測量を実施して以前の測量から変化がないか、そのままの設計で施工して現地で支障がないか等を、私たち施工管理士が再調査して施工が開始となります。
基本となる正確な図面が最初に手元にあるため、私自身ゼロからの測量を行う経験が殆どなく、このような正確な測量図面を作成している測量士・測量士補の専門的な知識や内容をより理解し、自身のスキルアップに繋げたいと考え、試験を目指しました。
Q.東京法経学院講座を受講しようと思ったきっかけ
令和5年度の測量士補国家試験受験の際、受験会場の近くでパンフレットを頂き、興味を持ちました。
測量士補試験の自己採点が合格ラインより2問しか正解数に余裕がなかったので、正直独学での勉強に限界を感じました。
施工管理士や給水装置工事主任技術者、測量士補では書店に参考書が有り、自分で選んで独学での勉強が出来ましたが、測量士は市販の問題集が書店に殆どなく、問題の難易度も高かったため、東京法経学院の通信講座を受講してみようと思いました。
Q.学習するうえで工夫したこと
私の勉強法が参考になるか分かりませんが、測量士補の合格通知が届いてすぐ、測量士試験で使用する電卓を探し、どこにも置いていなかったので取り寄せで依頼し、8月5日に同じ電卓を2個入手しました(笑)
自分の勉強履歴がわかるように、カレンダーにその日の勉強内容を一言ずつ書き入れてまして、通信講座がスタート出来たのが8月26日からです。
仕事で帰宅がいつも21時位でして、最初の20日間位は黒杉先生の通信講座をダウンロードして(初の通信講座だったため、ダウンロードが上手くいくかだけでも心配でした笑)購入したノートパソコンで講義を流しながら晩ご飯を食べたり、最初から最後までを一通り聞き流しました。そこから教科書(測量士合格ノート)を活用した通信講座を『第1章 測量概論』から勉強していきました。
教科書の確認問題は2回以上正解するまでやり直しましたが、これがなかなか進みません(笑)仕事の忙しさも有り、願書作成の1月6日前後で、まだ『第2章 多角測量』でした。
工事の繁忙期が2月にほぼ終わり、ようやく平日19時位から22時過ぎまで勉強できるようになり、ペースが上がりました。この時期は土日も休め、冬休みも取れましたので集中して試験日まで1日最低2〜3時間以上勉強出来たと思います。
ほぼ『合格ノート』の学習が終わって、過去問と提出用問題集の実践形式に入れたのが4月頭からでした。最初は28問中8問程しか正解出来なかったりというのが続き、焦りました。4月20日頃から記述式の過去問も取り入れ、一度全部の問題を解いてみて、正解数と理解のしやすさから選択3選択5を選び、2巡目からは選択35に特化して勉強しました。
5月の休日は図書館・公共施設等で試験時間と同じ時間に過去問を午前・午後と解いてみて、時間配分や食事・水分補給のタイミングを体感する練習を行いました。
過去問・問題集での実践形式に移ってからギリギリ合格ラインまで上達できたのは、黒杉先生の講義と『測量士合格ノート』を3月までしっかり学習して、少なからず基礎が身に付いていたからだと感謝しております。
Q.受講講座を受けての感想、良かった点はどんな点ですか?
初の通信講座で上手く利用出来るかが不安でしたが、最初にダウンロードの件でお電話した担当の村上さんが非常に親切に教えてくださり、USBへのダウンロード方法を教えて頂き、そこからすべての講座をいつでも聞けるように出来ました。
オンラインによるリアルタイムの講座でしたら、絶対に開催時間への調整は無理だと思っていたので、この自分の空き時間で好きなだけ繰り返し聞けて理解するまで何度でも聞き直せる方法が非常に私に合っていました。
黒杉先生の講義のテンポが非常に良く、解説が分かりやすかったのでとても良かったです。合格したら記念に黒杉先生の座右の銘をサイン色紙で頂きたいなあ、なんて考えながら勉強がんばりました(笑)
Q.学習時間はどのように作っていましたか?
私の仕事は建設業の施工管理でして、現場での作業が17時頃終了し、会社に戻ってから翌日の作業内容の確認・準備と安全書類の作成、官公庁の監督とのメールでのやり取りや
提出書類の作成等で、帰宅が平均21時過ぎです。
そこからお風呂・晩ご飯を済ませ、体調管理のため0時までには寝ないと健康が保てませんので、平日は教科書で言うと例えば『1-1 測量の定義と分類』とか『7-3 UTM座標系』等の一区切り位しか進みませんでした。
土曜日も会社に出てましたので、日曜日の2〜3時間とか集中してなんとか進めてました。ちょうど2月の中ほどで担当工事が無事終了し、そこから次の工事繁忙期までの5月〜6月位までの約3か月間が一番集中して勉強出来ました。その期間は18時位に仕事を終えてから公共施設に直行し、空きスペースを利用して22時まで眠気と闘いながら(1時間寝てしまう事もしばしば笑)勉強しました。ノートパソコンにヘッドホンとUSB・測量士合格ノートが基本スタイルでした!
Q.わからない箇所があるときはどうしましたか?
正直に言いますと、本当に分からない問題は飛ばしました(笑)。ただ、勉強を先に進めていくと不思議にあとから戻って問題が理解できて解けるようになる、という経験が何度も有りました。恐らく、勉強を先に進めて行く中で総合的に測量についての理解が深まっていく中で、最初の方の問題に対する理解の仕方が身についてきたのかな、と思います。
ですから、もしこれから勉強する方がいたら、難しい問題で止まってしまったら、一旦飛ばしてどんどん先に進んで行くことをお勧めしたいです。
Q.モチベーションはどのように保っていましたか?
私の場合は息子の存在が大きいです。今中学2年生ですが、これから受験に向けて勉強していく中で、一番身近な父親がこんな難しい資格に挑戦し、難しい問題を勉強している、だから自分も勉強がんばろう、と思ってもらえたらと。
今までも、息子は自分の学校の勉強、私は土木・水道の免許取得の為の試験勉強と膝を突き合わせて時間を共にし、二人三脚で歩んできた(私が勝手に思い込んでるのですが笑)ので、これからも自分は測量士の問題集を復習勉強しつつ、傍らで息子の勉強の手伝いが出来ればと思います。
それに、測量士補から測量士の勉強をしていく中で、高校から苦手だった数学の問題が段々解けるようになり、今では息子の数学の勉強に向き合う際非常に役立っていて、本当に勉強して良かったと思います。
Q.次の目標はありますか?
息子は将来の目標である『看護師』の資格に次挑戦したらと言っていましたが、そもそも受験資格がないので(笑)『宅地建物取引士』や『土地家屋調査士』等にも興味は有りますが、専門である建設業だけでもまだまだ沢山の資格が有り、一先ずは私の仕事のスキルアップにつながる資格にまたチャレンジしていこうと思っています。
これまで取得出来た資格については、自分の使用した問題集を教えたり勉強法をアドバイス出来るので、今後資格取得を目指す同僚・後輩がいれば『測量士補・測量士』も含めて教えてあげたいと思っています。測量士試験ならもちろん『東京法経学院』の通信講座がおすすめです!