Q.試験を目指した理由・契機
父が土地家屋調査士として仕事をしており、私は幼い頃から、土地の測量、土地の境界の立ち会い、境界標の設置や建物の調査によく連れて行かれました。その仕事風景を眺めるうちに、「私も将来は土地家屋調査士として社会に貢献したい」という気持ちが芽生えていたので、この試験に挑戦しました。また、令和元年度の一級建築士資格試験を合格したため、土地家屋調査士試験の午前の部の試験免除を受けることができるようになったことも試験を受験し始めたきっかけです。
Q.東京法経学院講座を受講しようと思ったきっかけ
多肢択一式問題と記述式問題の過去問題を中心に3年間は独学で受験していましたが、独学では合格できず、また、土地家屋調査士試験に特化した最適なテキストや解説付きの問題集を自力では探し出すことができなかったため、受講を決意しました。
また、当学院が土地家屋調査士試験の合格者の約8割を輩出しているという広告を目にしたことも最終的に講座を受講する大きな要因になったと思います。
なお、私の住んでいる地域では当学院の通学講座を受講することができず、通信講座を申し込むにあたり、不安な点がいくつかありましたが、今年は絶対に合格したいという気持ちが不安な気持ちよりも先行していたので思い切って門戸を叩きました。
Q.学習するうえで工夫したこと
多肢択一式問題に関しては、受講していた講座の問題集を繰り返して解くことで、記憶に何度もインプットするとともに、当学院が発行している34年間分の過去問題集を反復して復習することで、記憶にしっかりと正確な知識を定着させるように勉強しました。また、なかなか記憶に定着しない問題に関しては声に出して覚えたり、紙に書き取ることで正確に覚えられるように工夫しました。
記述式問題に関しては、各登記の申請書の書き方や登記原因の記載方法、関数電卓機の使い方、求点の座標を求めるための計算式など基礎的な知識を覚え、講座の問題集を繰り返し解きました。
また、受験時に配られる”答案構成用紙(メモ用紙)”を有効に活用できるように、講座の問題を通し、答案構成用紙に書き取る必要のある情報を選定することで、解答手順の合理化を模索しました。このことで受験時に何度も問題用紙をめくり直し、読み返すという無駄な時間を削減し、答案構成用紙に記載した情報のみで、申請書と図面を解答できるように工夫しました。
Q.受講講座を受けての感想、良かった点はどんな点ですか?
”試験に必要な数学” ”関数電卓機の使い方” ”六法の読み方”などの教材が同封されているので、基礎的な知識を学習するのに役に立ちました。基礎知識を初めに学び、段階的に本試験レベルの問題に移行できたので、ストレスがあまり感じられなくて良かったと思います。また、2月から講座を受講することでモチベーションを維持しながら継続的に学習を続けることができたこともよかったです。
なお、受講生全員の採点処理をして順位を公表してくれるので、自分の順位を確かめることができ、学習を継続することの励みになった。(自分より点数が良い受講生が数多くいたので、その方達に追いつけるように学習を進めることができた。)
Q.学習時間はどのように作っていましたか?
早起きして、仕事の合間、早く帰社してなど都合をつけて学習時間を確保しました。また、土日祝日はほとんどの時間を学習に費やしていたと思います。記述式の問題を解くにあたっては、時間がかかりますが、土地の問題を解き申請書と図面を完成させ、自己採点をし、間違っていた問題については解説を読んで納得するところまでを通しでできる時間を確保していました。ですので、土地の問題を1問解くために最低1時間30分くらいは確保していたと思います。建物の問題についても同じで最低1時間30分くらいは必要だったと思います。
Q.わからない箇所があるときはどうしましたか?
わからない箇所があるときは、六法やテキストを使って調べるようにしていましたが、どうしても納得できない疑問点については、質問票を使って学院に質問するようにしていました。また、日本語の使い方や法令で使用されている言い回しは難しいので、理解しにくい条文や通達、問題集の解説などは声に出して繰り返し読み直すことで理解できるようになることがあると思います。
なお、一度は納得して理解した疑問点については、時間が経つにつれ、その疑問点を解決するに至った理論を忘れやすいので、一定期間ごとに繰り返し学習し直した方が良いと思います。
Q.モチベーションはどのように保っていましたか?
「今年は不合格になりたくない、不合格を知った時の悔しい気持ちをもう味わいたくない、今年は不合格を知人に伝えたくない、来年も再受験すると知人に伝えたくない、今年こそは合格する!」という気持ちを強く持ちながら学習を進めていました。学習の意欲が低くなる時もありましたが、そんな時は学習する環境を少し変えるなどして、気分転換を図りながら自分と向き合っていました。例えば喫茶店で勉強してみたり、日帰り温泉宿の静かな休憩室で勉強してみたり、図書館で勉強してみたりなどいくつか工夫しました。
Q.次の目標はありますか?
令和6年度は宅地建物取引士試験、それ以降に司法書士資格試験に挑み、事業の拡大を図ろうと考えていますが、まずは土地家屋調査士として、土地及び家屋の正確な測量と調査を行い、依頼者に対し分かりやすい説明や報告を心掛け、信頼を得られるように研鑽を積みます。
また、調査士の業務は各種行政施策の基礎資料を提供するといった極めて専門的で公共的な業務を取り扱いますので、土地の筆界を明らかにするための方法に関する慣習や調査士の業務についての知識を深めるように努めていきたいと考えています。