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Q.試験を目指した理由・契機
「定年後は今までと違う業種の仕事に挑戦し、働ける間は働きたい。そのためにどうすれば良いのか」と悩んでいた時に、士業に興味を持ちました。
士業を調べる中で土地家屋調査士という名前を初めて知りました。日本土地家屋調査士会連合会のホームページの紹介ビデオで屋外の現場作業と事務作業の両方を含む実務の流れの例を見て、三現主義(現場で現物を見て現実的に対応する)が好きな自分に合っているのではないかと感じ、資格取得を目指しました。
Q.東京法経学院講座を受講しようと思ったきっかけ
最初は独学で試験を受けましたが、散々な結果でした。過去問をだいたい解けるレベルでは全く合格ラインに届かないこと、自宅学習だけでは試験当日の会場の雰囲気に呑まれ極度に緊張してしまい実力の半分も出せないことを痛感した次第です。
そこで、基礎知識をもう一度整理して合格ラインまで磨き上げ、実会場に近い雰囲気での試験体験を多く経験できる受験指導校を調べて、指導に定評があり学院会場での試験が充実した東京法経学院を受講することにしました。合格率が高く、「本講座の指導教材と学院会場での答練・模擬試験だけで十分」との合格者コメントを見たことも決め手になりました。
Q.学習するうえで工夫したこと
先ず、不合格が確定した1月から次回試験の10月までの10ヶ月について大枠の計画を立案しました(4月の実戦答練開始までに合格ノート学習をひとまず終える、4月〜7月は実戦答練と過去問マスターを並行学習、8月〜10月はハイレベル答練と弱点補強学習)。
次に1ヶ月レベルでは、日々の実施項目(〇〇年の過去問(択一)、答練○回の復習、等)の計画を検討してエクセルファイルにまとめ、実績をそのファイルに記録していくことで、自分の学習の振り返りに活用しました。日々の実施項目の中でも、答練開始後は答練関連の復習を重視し、90点以上となるまで何度も復習し毎回の点数と間違いの変遷を専用ファイルに記録して、これも振り返りに活用しました。
実戦答練ではほとんどがB判定(特に記述式の得点が低い)であったため、8月以降は答練の記述式の復習回数の割合を増やし、厳しい自己採点(ちょっとした記述ミスは全て×)を行うことで記述式の実力アップを図りました。
Q.受講講座を受けての感想、良かった点はどんな点ですか?
学院会場で受けた20回を超える本試験さながらの答練が、とても役に立ちました。答練の1回目に本番で体験した緊張による指の震えが再来し、試験後に「やった!再現できることは必ず解決できる」と前向きに捉え、その後は対処法を試行錯誤しました。幸い本番までに「緊張はするが対処できる技」を習得できました。
また、受験に向けた知識・技能面だけでなく精神面の指導にも大いに助けられました。中でも実戦答練の終わりに先生からいただいた熱い言葉「今B、C判定でも今後の頑張り次第で合格できる。実例がある。実戦答練の内容を消化して身につけ、合格する強い意志を持って10月本番に最高の状態に持っていこう」を胸に、最後まで頑張ることができました。
Q.学習時間はどのように作っていましたか?
フルタイム勤務で帰宅が遅い時(21時過ぎ)もあるという状況の中で自分の年齢も考え、「学習と健康のため睡眠をしっかり取る(目標6時間)」を最優先に考えました(目標達成はなかなか難しかったですが)。
平日は早朝1時間+帰宅後0.5〜2時間(睡眠時間を優先)、休日(5月や8月の連休も含め)は8時間程度(食事以外はほとんど勉強のイメージ)でした。自分は受験生、と割り切って学習に没頭しました。学習時間の確保に悩んでいましたが、自動車通勤なので安全上の心配があり、通勤時の勉強は避けました。
Q.わからない箇所があるときはどうしましたか?
質問票と答練会場での質問の機会を活用しました。講師の方々から丁寧な回答をいただき、感謝いたしております。また、答練会場では出来るだけ前列に座り、恐縮ですが他の質問者と先生とのやり取りを横から伺うことで、自分が曖昧に理解していた事項の明確化に役立てました。自分が質問したいと考えている事を他の方々が質問してくれる場合が多くあり、大変ありがたかったです。
Q.モチベーションはどのように保っていましたか?
日々の学習実績(間違いの概要を含む)をファイルに記録することにより、計画に沿ってここまでやり遂げたという達成感を感じると共に、「同じ所を何度も間違えて、しっかりしろ!」と自分を鼓舞することで、モチベーションを持ち続けました。
また、本番直前までの全ての学院会場での答練を申し込み、80点以上を目標に毎週欠かさず受講することに没頭して、モチベーションを維持しました。本番が近づくにつれ、幸い目標点に近づいてきたことに手応えを感じ、試験当日まで気持ちが途切れることなく学習を続けることができました。
Q.次の目標はありますか?
60代の未経験なので課題は多いと思いますが、定年後の調査士開業に向けて準備していきたいと考えております。