Q.試験を目指した理由・契機
境界確認の業務を担当することになり、関連知識の習得の必要性を感じたことがきっかけです。また、業務の中で、土地家屋調査士の方々とお話をする機会があり、関係者との調整や測量作業などの苦労話に加え、仕事のやりがいについてお聴きすることで、土地家屋調査士の業務の一端を知る機会があったことも挙げられます。
土地家屋調査士は実施が義務づけられた表題部の登記を代行できる国家資格であり、相続をきっかけにした分筆や不動産の売却が今後増加するとも言われており、将来性がある資格と感じたため、一念発起して試験を目指しました。
Q.東京法経学院講座を受講しようと思ったきっかけ
試験の受験に先立ち、書店で参考書を探したものの、満足のいくものを見つけることが出来なかったことから、受験指導校の情報を収集しました。東京法経学院を選んだ理由として、土地家屋調査士の受験指導校の老舗で実績があり、多くの合格者を毎年輩出しているためです。
合わせて、基本テキストや過去問テキストを揃えることができ、講義のオンライン視聴や質問事項へのフォローアップ体制がしっかりしていること等を勘案して、最短合格講座を受講することにしました。
Q.学習するうえで工夫したこと
学習の初期段階で「合格ノートT〜Wに対応した問題集」と「記述式攻略ノート」を繰返し演習することで、答案作成の自分なりの「型」を作るように心がけました。合わせて、東京法経学院ホームページや「不動産法律セミナー」の合格体験記を参考に、学習スケジュールや学習方法の見直しを随時行いました。
ベストセレクト答練が始まってからは、答案提出期限を厳守するようにしました。また、提出した答案のコピーを手元に残し、答案提出の翌週に自己採点と解説書の確認、その翌週に復習答案の作成、採点された答案が返送された時に再度答案作成というサイクルを回しました。
ハイレベルVロードプレミアム答練の開始以降、時間配分を意識して解答するように務めました。これは、問題の論点検証や座標計算に時間をかけすぎると答案作成時間が短くなり、完答が難しくなるためです。目安とした時間配分は、択一30分、建物45分、土地55分、確認時間(択一の見直しとマーク塗りつぶし、下書きの削除を含む記述式のチェック)20分と決め、配分した時間内で解答できないと判断した場合、思い切って別の問題に取り組むなど、必要に応じて、試験途中に解答方針を切り替えることとしていました。
Q.受講講座を受けての感想、良かった点はどんな点ですか?
答案の添削を繰返し受けることで、採点者の目を意識した答案作成を心がけることが出来ました。また、添削された答案を確認することで、自己採点では気がつかなかった誤りを修正することができました。
教材については、基本テキスト(「合格ノート」)や過去問集(択一&記述式の「過去問マスター」)、参考資料(「土地家屋調査士六法」や「図面作成における訂正方法」)を包括的に揃えることができ、受講期間中には関係資料が追加送付されたことで、関係法令の改正内容を確認することができました。
試験の雰囲気に慣れるため、東京会場で全国公開模試Uを受験しました。座標計算が出来なかったことに加え、緊張感のある独特の雰囲気に呑まれたため結果はD判定でしたが、以降の学習にこれまで以上に緊張感を持たせる良い契機となりました。また、普段と異なる試験環境が記述式の図面作成に与える影響を感じることができたことは、自分にとって全国公開模試を会場受験した一番の成果でした。
Q.学習時間はどのように作っていましたか?
学習の初期段階では、電車通勤時間を択一、平日帰宅後と休日に書式の学習を行いました。
ベストセレクト答練開始後は、毎週日曜日を答練実施日としていました。
実戦答練を通じて択一の正答率があまり向上せず、成績判定がほぼCであったことを受け、8月以降は、業務の休憩時間と休日にも択一を学習することとしました。書式と比べて、択一の学習を長時間集中することが難しかったため、学習場所を喫茶店等に変更することでメリハリをつけるように心がけました。
業務の繁忙期や消防団活動、地域の行事がある場合を除き、ある程度、継続的に学習時間を確保することができたのは、家族の協力によるところが大きいと感じています。
Q.わからない箇所があるときはどうしましたか?
過去問集や答練の演習を行い、間違えた個所の解説を精読するようにしました。解説の中で理解できなかった部分を「合格ノート」や「土地家屋調査士六法」で確認することで徐々に知識の定着を図ったイメージです。 自分の中で理解が難しかった区分建物については、新・最短合格講座の動画を視聴することで学習を進めました。動画では、重要ポイントをコンパクトに整理し、かつ繰返し解説されていたので、とても分かりやすかったです。 新・最短合格講座の配布テキスト以外では、「不動産表示登記申請マニュアル」と「不動産表示登記記録例」を購入して、申請情報の作成ポイントや登記事項の理解を図りました。
Q.モチベーションはどのように保っていましたか?
実戦答練の期間中はA判定を目標にして学習を進めていましたが、成績上位者の点数と自分自身の点数を比較して、更なる学習の必要性を感じ続けていました。成績が特に振るわなかった時については、「知識があやふやな部分をご指摘いただいた」と都合よく解釈するようにしていたため、実戦答練の結果でモチベーションが下がることはありませんでした。
また、新・最短合格講座には合格者全額返金お祝い制度があったことも、モチベーションの向上に繋がっていたと思います。
Q.次の目標はありますか?
土地家屋調査士の業務に関する法令や実務を学んでいきたいと考えています。